ローレット 常識を変えた新しいローレット技術
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技術資料&FAQ

加工技術

ローレットのピッチと深さの関係

基本的にローレット山の断面形状は約90°(実際は若干鈍角)になります。
ローレットの理論値上の最大深さはピッチの1/2となります。
ローレットに必要とされる山深さは製品によって変わるので、必ずしも最大の深さを必要とする訳ではありません。
例えばツマミのローレット等はケガ防止の為、ローレット山の頂上を平らに残します。

ピッチ

ローレットのピッチの表し方

①p=ピッチ

山と山の頂点(もしくは谷と谷の底)の間隔を㎜寸法で表したもの。 ※弊社採用表記方法です。

②m=モジュール

ピッチ円(山の高さの中心線)から頂点までの距離を表した数値。
外周ピッチに換算するにはこの数値に3.14を掛けます。
※例えば……m=0.3の場合は、 P=0.3×3.14=0.942≒1.0 と、近似値換算します。

③No.=番手

1インチの中に何山あるという表記方法。つまり25.4÷番手=ピッチとなります。
※例えば……26番の場合は、 25.4÷26=0.977≒1.0 と、近似値換算します。

切削ローレット使用時の段付被削材の加工範囲

切削式ローレット(ナーリング)工具ではカッタに角度をつけているため工作物に段差がある場合、肩まで加工することはできません。加工できる寸法範囲は使用するカッタの外径により表の様な範囲でローレット(ナーリング)加工することができます。
※使用カッタの外径はホルダ型式で決まります。詳しくは各ホルダの使用カッタ外径を確認してください。

段差 a 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
使用カッタ外径 b 8.9 1.0 2.5 3.0              
b 14.5 1.2 1.6 2.2 2.5 2.8 3.1        
b 21.5 1.7 2.0 3.0 3.4 3.9 4.7 5.9 6.4 6.7  
段付被削材の加工範囲

切削ローレット 推奨加工条件表(概算)

加工する
材質
加工物
の外径
Ø2〜12 Ø12-40 Ø40-250 Ø250以上
使用カッタ
の外径
V
周速
S
送り
V
周速
S
送り
V
周速
S
送り
V
周速
S
送り
m/min mm/rev. m/min mm/rev. m/min mm/rev. m/min mm/rev.

引張り強さ
60Kg以下
8.9
14.5
21.5
35
45
60
0.05-0.08
0.07-0.09
0.07-0.14

40
60

0.07-0.09
0.07-0.15


55


0.07-0.15
   
32
42
    90

0.10-0.20

85
100
0.10-0.20
0.10-0.30
80
95
0.10-0.20
0.10-0.30

引張り強さ
90Kg以下
8.9
14.5
21.5
25
35
50
0.04-0.07
0.06-0.08
0.06-0.12

30
45

0.06-0.08
0.06-0.12


40


0.06-0.12
   
32
42
    70

0.08-0.16

65
80
0.08-0.16
0.09-0.25

60

0.08-0.16
ステンレス 8.9
14.5
21.5
22
30
40
0.04-0.06
0.06-0.08
0.06-0.12

28
35

0.06-0.08
0.06-0.12


32


0.06-0.12
   
32
42
    45

0.08-0.16

42
55
0.08-0.16
0.09-0.25
40
50
0.08-0.16
0.09-0.25
黄銅 8.9
14.5
21.5
60
70
100
0.06-0.10
0.08-0.12
0.08-0.20

60
100

0.08-0.12
0.08-0.20


90


0.08-0.20
   
32
42
    140

0.10-0.30

130
160
0.10-0.30
0.10-0.30
115
140
0.10-0.30
0.10-0.30
アルミ
ニュウム
8.9
14.5
21.5
70
80
120
0.06-0.13
0.08-0.18
0.10-0.25

70
110

0.08-0.18
0.10-0.25


100


0.10-0.25
   
32
42
    150

0.10-0.35

135
160
0.10-0.35
0.10-0.50
125
150
0.10-0.35
0.10-0.50
鋳鉄 8.9
14.5
21.5
22
30
40
0.04-0.06
0.06-0.08
0.06-0.12

28
35

0.06-0.08
0.06-0.12


32


0.06-0.12
   
32
42
    45

0.08-0.16

42
55
0.08-0.16
0.09-0.25
40
50
0.08-0.16
0.09-0.25
樹脂、その他 お問合せください。

上記加工条件について
  1. 使用カッタはホルダによって決定します。
  2. ピッチが粗いほど1回転あたりの送りを、範囲内の小さい方に合せてください。
  3. 切り込み量は使用カッタのピッチ分(径で)⇒肩肉1/2ピッチ
  4. 切り込み速度は0.03〜0.08が目安です。
  5. 必ず水溶性または油性の切削油をかけながら加工してください。

周速を回転数に直すには

回転数 rpm =  V×1000
材料径×3.14

参考加工条件表(転造)

被削材 カッタ径 周速Vc f (㎜/rev)
材質 切込速度 送り速度
φ(㎜) φ(㎜) (m/min) P0.3〜
0.5
P0.5〜
1.0
P1.0〜
1.5
P1.5〜
2.0
〜10 10/15 20-50 0.04-0.08 0.20 0.13 0.08 0.07
10〜40 15/20 25-55 0.05-0.10 0.28 0.18 0.14 0.10
40〜100 20/25 30-60 0.05-0.10 0.35 0.25 0.17 0.11
100〜250 20/25 30-60 0.05-0.10 0.42 0.28 0.18 0.13
〜250 25 30-60 0.05-0.10 0.45 0.29 0.20 0.14
ステンレス 〜10 10/15 15-40 0.04-0.08 0.14 0.09 0.06 0.05
10〜40 15/20 20-50 0.05-0.10 0.20 0.13 0.10 0.07
40〜100 20/25 25-50 0.05-0.10 0.25 0.18 0.12 0.08
100〜250 20/25 25-50 0.05-0.10 0.29 0.20 0.13 0.09
〜250 25 25-50 0.05-0.10 0.31 0.21 0.14 0.10
真鍮 〜10 10/15 30-75 0.04-0.08 0.22 0.14 0.09 0.08
10〜40 15/20 40-85 0.05-0.10 0.31 0.20 0.15 0.11
40〜100 20/25 45-90 0.05-0.10 0.39 0.28 0.18 0.12
100〜250 20/25 45-90 0.05-0.10 0.46 0.31 0.20 0.14
〜250 25 45-90 0.05-0.10 0.49 0.32 0.22 0.15
アルミ 〜10 10/15 25-60 0.04-0.08 0.12 0.08 0.05 0.04
10〜40 15/20 30-65 0.05-0.10 0.17 0.11 0.08 0.06
40〜100 20/25 35-70 0.05-0.10 0.21 0.15 0.10 0.07
100〜250 20/25 35-70 0.05-0.10 0.25 0.17 0.11 0.08
〜250 25 35-70 0.05-0.10 0.27 0.18 0.12 0.08

周速→回転数換算式

rpm =  V×1000
材料径×3.14
回転数(rpm = min-1)

転造加工の注意点

  • 周速は理想的な条件下での限界値を掲載しています。
    条件を確認しながら調整して下さい。
  • X切込速度は0.05-0.1㎜を目安として下さい。
    ピッチが大きいとダブりが発生しやすくなるので切込速度を上げて下さい。
  • 転造加工時には大きな加工熱が発生します。
    切削液・切削油をかけて冷却して下さい。
  • 転造は材質や機械剛性などの要因で、加工条件が幅広く変化します。
    細かい材料成分の違い等でも転造特性は大きく変わります。
    詳細な設定に関してはお客様側で調整をお願い致します。
  • X方向切込み後、ドゥエルタイムは被削材の回転が5〜10回転でツールを
    引き戻してください。
※お困りの際には、担当営業または山田マシンツール本社までご連絡下さい。

FAQ

ローレットの山数指定

「図面にローレットの山数が指定されている」「φ20の外周にローレットを40山加工したい」

…といったお話しをよくいただきますが、ローレットツールの加工では山数指定はできません。
弊社取り扱いの「BRIGHETTI(ブリゲッティ)ブローチツール」で対応できるケースがございますので、
FAXまたはメールよりご連絡下さい。

セレーション・スプラインの加工

「ローレットツールでセレーションやスプラインの加工はできますか?」

…というお問い合わせをいただきますが、ローレットツールでは加工できません。
弊社では、旋盤でセレーションやスプラインを加工する「BRIGHETTI(ブリゲッティ)ブローチツール」を取り扱っております。
弊社ホームページの製品ページをご確認いただき、FAXまたはメールよりご連絡下さい。

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